非加熱無菌充填の重要項目

テクノス株式会社は安全で美味しいミネラルウォーターを作るツボをよく心得ています。 このページでは非加熱無菌充填プラントの重要な項目(ツボ)の一部を紹介します。 フローチャートもあわせて御覧いただくと一層ご理解いただけると存じます。

1.ペットボトルの殺菌

※カビ発生の70%はボトル汚染に原因があります。

注意するポイントは以下の通りです
  • ボトルを20秒以上殺菌剤に接触をさせて完全殺菌を行う事。
  • 殺菌後は無菌水で十分に殺菌剤を除去する事。
  • リンサーは殺菌用とすすぎ用、各1台とする事。
    ※ノズル挿入式リンサーが有効
  • すすぎ用リンサーは装置自体の無菌性確保に十分に配慮する事。
    ※85℃で30分間循環洗浄殺菌する。

  • 2.キャップの殺菌

    キャップはねじ山などの凹凸が多い部品ですのでこの特徴を考慮した殺菌方法をとる必要があります。
    紫外線殺菌方式では、キャップのシュートレールのカゲ部分やネジ谷部分は十分殺菌できません。

    注意するポイントは以下の通りです。
  • 紫外線では殺菌できない影部分ができてしまう恐れがある。
  • 殺菌剤はねじの凹部分に残留する恐れがある。

  • 3.壜口の殺菌

    壜口の天面・ネジ部の完全な殺菌が必要です。
    紫外線ランプが有効ですが、ランプの配列やボトルサイズの切り替えに配慮した機器が必要となります。

    4.無菌充填

    無菌充填の際の大切なポイントは正確性と無菌性を確保する事です。

    具体的には下記の点がポイントとなります。
  • 残液滞留の無いバルブ構造である事。
  • ボトルとバルブが非接触で充填できる事。
  • 清浄度維持の為、CIP洗浄対応である事。
  • 機器殺菌時に充填室にスチームを発生させない構造である事。

  • 5.無菌濾過-CIP設備

    無菌濾過の実現には下記の点を注意する必要があります。
  • 確実に除菌できる事。
  • ミネラル成分を損なわない事。
  • 継続運用時の性能が大切。 フィルターのランニングコストは選定時の盲点となりやすく要注意!
  • プラントとしての清浄性を維持の為、CIP洗浄装置付が必要。
  • 装置全体の殺菌が可能な事。

  • 6.バイオクリーンルーム+クリーンブース

    トータルでプラントとしての信頼性を確保するには、空気の清浄性に十分な配慮を行う必要があります。
  • クラス1000のバイオクリーンルーム 設置装置:第2リンサー(すすぎ用)及び壜口紫外線殺菌装置
  • クラス100のクリーンブース 設置装置:無菌充填機及びキャッパー
  • 2重のバクテリア防止対策を行い、充填室内の実測値浮遊粒子はゼロにする事。